
おはようございます 😛
さてさて、昨日の「フラメンコってカンテのこと」の話の続きです。
近年の、三位一帯の芸術であるフラメンコのスタイルが確立されたのは、
フラメンコの歴史では、随分最近の話のようです。
19世紀後半になってからの、「カフェ・カンタンテ」の時代からと言われおり、
この時代にショーとして、見せるためのフラメンコが出来たそうです。
もちろん、カンタンテというぐらいなので、ここでもメインはカンテだったわけです。
そして更に、この後、ティエント、ガロティンやタンゴ・デ・マラガなどが生まれました。
これ等は、ソレアやアレグリアス等よりも、ずっと近年に近くにできた、
より新しいパロ(用語講座参照)なのですね。
現在でも、ご当地のスペインはアンダルシアでは、フラメンコの何かの催しというと、当たり前に「カンテ・コンサート」のことなのです。
観光用には、踊りがメインに入ったタブラオ(フラメンコ・ショーを見せる店。日本と違い食べる場所は別になっている。)でのフラメンコ、
フラメンコ通は、ペーニャと言われる会員制の場所(一般も入れる場合もある)で、カンテを聴くわけです。
ペーニャで、ゲストに踊りを呼ぶのは何回かに1回という感じです。
フラメンコのTV番組もあります。
もちろん、流行のカンタオール(フラメンコの歌い手、女性ならカンタオーラ)が出てきて歌います。
ときどき、人気の踊り手が出る場合もありますが、カンテが多いです。
何が言いたいかというと、踊りの練習生の皆さん、
何でもいいから、沢山フラメンコの歌を聴きましょうよ!
カンテ無しに、フラメンコでは、鮭のない鮭弁当になってしまうのですから!
私は、良く、フラメンコ教室の生徒に
「何を聞いたらいいですか?」と、聞かれるんですが、
あえて何を聴くべきとは、あまり言いたくないのです。
好みは人それぞれなので。
あんまり、先入観を持たせたくないのです。
とにかく、フラメンコの音楽のCDは毎年沢山出ています。
スペインでは普通に1つのジャンルとしてコーナーがありますので。
普段から、いろいろ聴いて、常に心に響くものを探してみましょうね!
今時は、ご当地のスペインでは、多くのフラメンコの練習生が歌のレッスンも取る時代です。
歌がとても重要であることを、世界中のフラメンコ練習生が知っている時代です。
もう、踊りだけの、踊りマニアなフラメンコの練習生では時代遅れですよ!!